熱中症とは

熱中症が頻発する時期は、梅雨の合間に突然暑くなった時期や、梅雨明けの蒸し暑い時に多く見られる。

気温が高い日や時間帯に運動をすると、上昇した体温を下げるために皮膚の血管が拡がり、運動に使われる筋肉へ酸素を送る為に大量の血液が必要となる。しかし、運動によって大量の汗をかくことで体の水分は失われてしまい、水分の補給をしっかりと行わないと循環に必要な水分が減少し血液循環が低下する。体は血液の循環を保つために色々な調節を行うが、体の水分量が低下しすぎると体温が上昇してしまい運動効率が低下することになる。そしてついには運動が出来なくなる状態に陥ることもある。このような状態は、体が大きな負担を受けているので非常に危険。もしもこのような状態になってしまった時には直ちに運動は中止し、失われた水分を補給し、涼しいところで休養を取ることが大切。このような危険な状態に陥らないように指導者も選手も注意が必要。

 

熱中症対策

●熱さに体を徐々に慣らしていく（暑熱馴化）

●脱水症状を予防するためには、運動中こまめに水分補給を心がける

（1回に摂取する水分量は100ml～150mlが適量。電解質を含んだスポーツドリンクが良い）

●朝食や夕食には、筋痙攣、筋疲労を予防するためにカリウムを多く含んだ100％果汁のオレンジやリンゴジュース
　バナナを摂取する

●猛暑時の運動はできるだけ避ける
　しかし、練習や試合を行わなければいけない時には、定期的な水分補給と休憩時間を設け、首の後（第7頸椎付近）
　を冷たいおしぼりやアイシングを行うと、体温調整や脊髄液の流れをスムーズにし、疲労回復の助けにもなる。